第3回
世界最大の天日塩田
〜メキシコ・ゲレロネグロ〜
(写真をクリックすると大きくなります)
1.海水の汲入れ 2.塩水池 3.車から見た風景 4.塩の結晶
5.塩の収穫中 6.塩の運搬車 7.塩の運搬車 8.運搬車の前で
9.洗浄中 10.莫大な塩の山 11.塩の山に登る 12.

ペリカンの大群
 メキシコ・バハカリフォルニア半島の真ん中あたりに、ゲレロネグロという小さな町がある。ここの天日塩田は、Exportadora de Sal, S.A.(ESSA)が保有しており、面積が東京23区と同じくらいで世界最大だ。また、ここの塩の生産能力は年間800万トン以上で、日本の年間塩輸入量とほぼ同じにもあたる膨大な数量である。

 ここゲレロネグロに世界最大の塩田が存在する理由は、
・年間降水量は約30mmで、ほとんど雨が降らない
・風が強い
・地面が粘土質のため、海水を溜めやすい
・沿岸の海水の塩濃度が3.5%〜4.0%と、比較的高い
など、塩田に適した条件が整っているからだ。

 塩の作り方は、
1.ポンプで海水を塩水池に入れる。(写真1.)
2.約2年をかけて、傾斜と風の流れだけで、13に区切られた塩水池に海水を順番に移動させる。(写真2.3.4.)
3.海水を結晶池に移し、約6〜8ヶ月かけて塩を沈殿させ、上澄み液を取り除き、塩を採取する。さらに上澄み液を同じ期間をかけて沈殿させる。これを3度繰り返す。(写真5.6.7.8.)
4.洗浄する。(写真9.)

 ここで生産される塩の用途は、80%が工業用で、20%が食用である。

 また、ゲレロネグロ近海の湾は、クジラがベーリング海から冬の間だけ帰ってくるところとして、世界遺産に登録され、塩田地域も一部重複している。まさに環境にやさしい塩田であると、ユネスコも認めたと言えよう。

 さらに、世界でも有数の鳥の生息地としても有名だ。冬には百数種類の鳥が見られ、またここでしか見られない鳥も多数いる。(写真12)


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